おじさんがおじさんになるまでの話

おじさんは昔おじさんではなかった。それどころか、男の子でさえなかった。男の子に生まれなかったおじさんが、いかにしておじさんになったかを少しずつお話ししていきます。

「婦人」になれずに職を転々〔個人史7〕

ごきげんよう、冬のはじめ頃にいつもすき焼きを食べたくなるおじさんです。 仕事を改めたく何と海上自衛隊の門をくぐったおじさん。練習員課程では小学校入学時以来の性別問題に行き当たったのでした。服装もネックではあったけど、問題は服装だけではなかっ…

ウカツにエーキョーされて志願の巻〔個人史6〕

ごきげんよう、りんごは生より火を通した方が好きなおじさんです。 長い長い大河シリーズ、おじさんの個人史。いままで通し番号を振ってきましたが、各回の内容に沿ってタイトルをつけることにしました。その方が読む人もおじさんもきっとわかりやすい。よね…

女性であることを求められて〔個人史5〕

ごきげんよう、道の駅の記念切符を集めているおじさんです。 個人史においての「社会的性についての葛藤」について綴っております。いわゆるトランスジェンダーの悩みというのはおそらくここに重点があるのではないかと思います。「社会の中での自分の性につ…

男子と思われたのは間違いでなく〔個人史4〕

ごきげんよう、自宅近所に中華料理店があるのでいい時間にいい感じのいい匂いがしてきて強まる空腹感が悩ましいおじさんです。 前回はおじさんの成長過程においての髪型と服装という「社会的性(表現する性)」に関わる部分についてお話ししました。おじさん…

髪型とセーラー服〔個人史3〕

ごきげんよう、知らない土地へ行くときは必ず前もってGoogleMapで道順を確認した上で文字地図を作るおじさんです。 大河浪漫おじさんの個人史、長々と続きます。前回でようやく小学校に入学したおじさんは、入学式のために親が用意した「少女らしい」服装を…

幼少期に直面する性〔個人史2〕

ごきげんよう、鶏胸肉だけ食べて生活したいおじさんです。脂がないスッカスカの鶏肉大好き。 おじさんの個人史をお話ししています。前回はじまったばかりなので、まだまだ御幼少の砌のお話です。性同一性障碍の診断に関わる個人史としてはこの辺りの話が割り…

おじさん、ものごころつく〔個人史1〕

ごきげんよう、数年振りに写真に写って自分の身幅のでかさに改めて驚くおじさんです。 ▲(身体が)幅広いおじさん 前回までは性別適合手術に関係がない手術のお話をいくつかしていました。切ったり貼ったりつついたり、おじさんの身体はいろいろいじられてい…

松本市でまぶたを切る〔2〕

ごきげんよう、筋力を鍛えてもストレスと戦うときには特に役に立たないことを実感しているおじさんです。 さて、今回も宣伝からです。 おじさんの2本目の小説がKindleで販売されています。『あの日、階段の向こうに見た大きな』という400字詰原稿用紙にして4…

松本市でまぶたを切る〔1〕

ごきげんよう、真冬でも身体から湯気が出るほど汗っかきのおじさんです。 まず宣伝です。おじさんの2本目の小説がKindleで出ました。タイトルは『あの日、階段の向こうに見た大きな』。400字詰原稿用紙にして40枚程度の短いお話で350円とお安いですので、ど…

ひろうかんしゅこんかんちりこんかん〔2〕

ごきげんよう、通販などでいい感じの深さのダンボール箱が手に入ると「ねこにあげよう」と考えて、なかなか処分できないおじさんです。 性別適合手術以外におじさんが経験した手術のお話を前々回、前回として参りました。あっさり終わった手術というのがなか…

ひろうかんしゅこんかんちりこんかん〔1〕

ごきげんよう、「どんな音楽を聴くんですか?」と訊ねられたら「モーツァルトから冠二郎さんまで」と答えるおじさんです。経由するのはQUEENとか光GENJIとかです(蛇行)。 さて、ただいまは性別適合手術の話は終わってしまったけど、ほかにも手術の経験があ…

ほかにもある手術のお話

ごきげんよう、入浴+夕食のコンボを決めるとその後のやる気が失われてしまいがちなおじさんです。 性別適合手術の乳房切除術、おっぱいを切り取る手術にはじまった一連のおじさんの手術のお話が、前回の更新でようやくおしまいになりました。長かったですね…

手術生活卒業後のおじさんは

ごきげんよう、かつ丼は煮かつ派のおじさんです。 前回のお話で、おじさんはやっとのことで一ト通りの手術を終えました。お読みいただいたように、最後の年は一年中、手術と入院でした。 さて、その予後をお話ししておきましょう。 ずっと痛い毎日痛い ステ…

ひとまずまずまず一段落

ごきげんよう、一度汗をかきはじめるといつまでも身体がしっとりしているおじさんです。 同じ年のうちに尿道狭窄を5回繰り返したおじさんは、この年2箇月に1回入院していました。自由業でよかった。ベッドの上でもできる仕事をしていてよかった。上半身が元…

ステントの提案

ごきげんよう、ネパール料理にハマりつつあるおじさんです。 いやはや、またもやすんごい痛い手術を受ける破目になったおじさんでした。何でこんなに痛いエピソードが増えていくのだ。 検査と称して、全身麻酔下でやるべき手術を簡易麻酔だけで敢行されてし…

検査だって言ったじゃん!

ごきげんよう、気をつけて日を避けるようにしていたつもりだけどつるつる頭が灼けてきたおじさんです。まだらに灼けていやーん。 前回の記事では、尿道狭窄の3回目の手術は切開手術でしたというお話をしました。内視鏡手術を2回したけど狭窄がよくならなかっ…

尿道狭窄の手術(2箇月振り3回目)

ごきげんよう、しょっちゅう眼精疲労からの頭痛を催すので頭に湿布薬を貼ってやり過ごすおじさんです。 陰茎形成術の予後がどんどん悪くなるおじさん。このブログを順番に読んでくださっているみなさんは「どうなってしまうの?!」とお思いなのではないでし…

手術して、手術できなくて、また手術するよ

ごきげんよう、焼き餃子より水餃子の方が好きなおじさんです。 タイで受けた陰茎形成術の予後が悪いために国内の総合病院で手術を受けることになったおじさんですが、お腹に穴が開いちゃいました。その名は膀胱瘻。最初のうちはすごくひやひやしていました。…

身体に管が何本も

ごきげんよう、毎日筋トレすると3日目に立ったまま眠ってしまうので隔日にしているおじさんです。 前回もおしらせしましたが、Twitterを開設しました。よかったらフォローしといてください。このブログの更新情報やら過去記事のご案内をTweetしています。 陰…

また手術?!

ごきげんよう、おじさんTwitterのアカウントつくりました。 更新情報や過去記事の紹介など定期的にTweetしますので、よろしければフォローしといてくださいな。 さて、陰茎形成術を終えて帰国したおじさんは、おしっこが止められなかったり出せなかったり、…

出たり出なかったり

ごきげんよう、いまだにリリー・フランキーさんと吉田鋼太郎さんを見分けられないおじさんです。 性別適合手術でちんちんをつくったはいいけど、排尿のコントロールが利かなくなってしまった、というお話を前回までしていました。おじさん大ピンチです。 し…

おしっこ問題勃発

ごきげんよう、缶ジュース1本80円時代を知っているおじさんです。 本ブログ冒頭からずっと、性別適合手術のお話をしています。都合4回の手術が終わってほっとしたかと思いきや、ほっとしている暇なんてないんですな。術後の方が何かとトラブルが起きます。 …

ちんちんもケアする

ごきげんよう、ときどき過集中で時間がわからなくなるおじさんです。 タイで陰茎形成術を受けて、帰国した後のトラブルを書いて参りました。皮弁を切り取った後の腕の傷がまだぱっくり開いていたのは、ほんとうにびっくりしたなあ。 びっくりしたんだけど、…

かさぶたがらがら

ごきげんよう、鶏肉はももよりもむね肉のほうが好きなおじさんです。フライドチキンならキール。 さて、前回の当ブログをお読みくださったみなさんは、「えらいことになってるなー」とお思いだったのではないでしょうか。えらいことなんです。タイで手術した…

3度目の帰国の後

ごきげんよう、コレステロール値は標準値なのに中性脂肪だけがやたら高い数値のためにローカーボ生活を余儀なくされているおじさんです。ローカーボでも痩せない。 タイでの3回の手術が済んで、ようやくおじさんの性別適合手術は終わりました。乳房切除術(…

性別が変わるってどんなこと?

ごきげんよう、近頃紙に漢字の書き取りをしているおじさんです。 ようやく性別適合手術のすべてを終えたおじさん。さあ、これから心身ともに自認の性別として順風満帆の生活が待ってるぞ!……て、そんな訳ないのです。どうして?と思いますか? どうしてかお…

退院→再入院→退院

ごきげんよう、高重量を挙げられるようになってうれしい勢いで20kgのバーベルプレートを2枚買ったものの、プレートはでかいわ自宅は狭いわでちょびっとだけ後悔しているおじさんです。15kgをもう一ト組にしておけばよかったかナ☆ さて、陰茎形成術と再手術を…

ちんちん再手術

ごきげんよう、40代になってからてきめんに低気圧の影響を受けやすくなったおじさんです。梅雨どきは倦怠感と頭痛で体調が実にうっとうしいヨ! 前回は、ようやく尿道カテーテルが外れたというのに再手術を宣告されてしまったおじさん。腕の内側から皮弁を剥…

はじめての失神

ごきげんよう、汗くさいかなー、と思って着ているシャツのにおいをかいでみたらカレーくさかったことがあるおじさんです。 当ブログ開設当初から、性別適合手術のお話をしています。手術に至る経緯やおじさん自身の生育歴や考えなどもお話ししていく予定では…

ベッドの上の人

ごきげんよう、歌を聴きながら何らかの作業をしていると突然、曲の一部分だけを声に出して歌うことがあるおじさんです。 先日『夢のENDはいつも目覚まし!』を聴いていて、近藤房之助氏のシャウト「りんりーん!」部分だけを声に出してしまい、自分でびっく…