おじさんがおじさんになるまでの話

おじさんは昔おじさんではなかった。それどころか、男の子でさえなかった。男の子に生まれなかったおじさんが、いかにしておじさんになったかを少しずつお話ししていきます。

おじさんの哲学〔3〕

ごきげんよう、毎日ごはんがおいしすぎて困っているおじさんです。 

1回だけちょろっと書くつもりだったことが、随分長くなって3回めです。これはおじさん自身の備忘録でもあるのですが、普段どんなことを考えているかというお話をさせていただいております。

考えていることを考えているままに書いたら長文になってしまって、これはいけないと見直してみると削るところよりも足りないところが目に付いてしまって、見直せば見直すほど長文になる、というよろしくないくせがおじさんにはありまして、だからあまり見直さないでここには書いております。

言わせてあげなさい

思わぬことや自分が意図しないことなど、他者から言われることは誰にもあるでしょう。相手が望まないことをわざわざ言いたい人というのも世の中にはいるようです。おじさんもそういった人に出会った経験があります。

たとえば、おじさんは法律上も事実上もすっかりおじさんなんですが、「おじさんを標榜しているが、その実はがさつな女性に過ぎない」みたいなことを言う人もいたりします。

そういう人に出会ったとき聞き及んだときに、いちいち咬みつき返している人というのもいますね。そういうのは、おじさんは「しんどそうだな」と思います。

厭なことを言う人というのは、言いたくて言っているのです。なぜ言いたいかというと、言わないと不安なのです。他者についての何かをとやかく言っていないと、自身の何かをたしかに保っていられないのです。

どうしてこれを確定的に言えるか。自身についてある程度の確信・自信を持っている人は、他者について何を言う必要もなく、だから言いたくもならないものだからです。

言わないと不安である、自分を保てないということは、どれほど心細いことでしょう。大変気の毒な状態です。私を悪く言うことであなたの不安が少しでもやわらぐのなら、どうぞお言いなさい。おじさんはそんな風に思うのです。

心無い何者かがおじさんのことを「女性に過ぎない」などと言ったところで、おじさんが実際に女性に変化するかと言えば、そんなことはありません。たとえば誰かが「カラスという鳥は白い」と言えば、その瞬間にカラスが白くなるでしょうか。

世界70億の人が口を揃えて「カラスは白い」と言ったとしても、おそらくカラスは白くなりません。同様に、一人や二人、おじさんのことを「女性に過ぎない」とか「女のくせに」という人がいたところで、おじさんがおじさんであることに変わりはないので、言いたいことを言わせて差し上げよう。

という訳で、おじさんは自分に余裕があるときは誰かが自分に厭なことをしてきてもさせて差し上げるようにしています。言の葉に如何に力があろうと、事実を捻じ曲げることはできないのです。

ということを知っているので、厭なことを言う人がいるとしても、おじさんは無理にそれを否定したり訂正したりさせたりはしようとは思わないのです。厭な気持ちにはなるけれど、そういうときは寝ます。寝るのがよい方法です。

おいしいものを食べて寝る

気持ちがしんどいとき、厭な気持ちになったとき、不安があるとき。心が落ち着きませんね。そういうときは何をしてもいい結果にはなりにくいです。ものを考えても碌な考えには至りません。特に空腹時は碌でもないことしか思いつかないものです。

こういうときは何も考えず、おいしいものを食べて寝るのが最適解です。おいしいものを食べてちょっとしあわせになって、食べると眠気がやってくるのでそのまま眠ります。すっきりと目が覚めるまで眠ります。

そうすると、不安はやわらいでいるし、眠っている間というのは脳はフル回転して起きている間にできごとを処理しているので、何らかの名案が思いつくかもしれません。少なくとも不安なまままんじりともしないよりはいい状態になります。

おまけ初回に「厭なことはしない」というお話をしたかと思うのですが、おじさんはここでもこの原則を活かす訳です。また、どうにもならない地獄の底みたいな状況も、眠って起きたら何かが変わっています。永遠に同じ状況ということはありません。必ずしも好転しているとも限らないのですけども。

一度寝て、起きてもつらい状況だったらもう一度寝ればいいです。逃げられる状況と場所があるなら逃げていいのです。もちろん逃げなくてもいいです。選択は自分のものです。でも、無理に苦しいことをしなければならないという理由はどこにもありません。

おいしいものを食べて睡眠を充分に取って、穏やかな気持ちでいれば、事態は好転するし援助も舞い込みやすいというものです。「苦しいの大好き!」という人でもなければ楽していいのではないでしょうか。苦行は何の助けにもならない、というのは紀元前に既にお釈迦さんが御身を以て確認しています。

厭なことを避けること、楽をすることは何ら悪いことではありません。できるだけしんどくないようにしましょう。しんどいときはしんどくなくなるようにしましょう。その手っ取り早くて確実な手段は「おいしいものを食べて寝る」です。ということを、おじさんはこれまでの経験により体得しています。

よって、これからもそうするでしょうし、ほかの人にもおすすめします(強いるものではありません)。みんな、苦しくないように生きましょうね。

てなところで、一旦おしまいです。おまけは不定期に増えていくと思います。ではでは。

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