おじさんがおじさんになるまでの話

おじさんは昔おじさんではなかった。それどころか、男の子でさえなかった。男の子に生まれなかったおじさんが、いかにしておじさんになったかを少しずつお話ししていきます。

「性別適合手術」って何だ?

ごきげんよう、コンビニでもらうお手拭きが机上に貯まりがちなおじさんです。

今日から性別適合手術のお話をしていきますね。

性別適合手術」って、聞いたことありますか?

20年ちょっと前からある言葉ですが、なかなか触れる機会もないものかもしれません。

「性別」を「適合」させる「手術」って、どゆこと?って思いますよね。どゆことなのか、お話ししていきましょう。

性別が適合していない?

本稿をお読みのあなたは、性別がある人ですか?

「あるに決まってんじゃねーか」とたいていの人は思ってらっしゃるのでしょうが、性別がない人というのも、世の中にはいたりするんですよ。

そんな訳ねーだろ、ちんちんがついてれば男性だし、ついてなければ女性だろ。なんて(結構乱暴なことを)思っている人がほとんどかもしれません。だけども、実は、そうでもないんですな。

あっ、ヤだな。

と思いましたか? 思ってしまった人もおられるかもしれませんね。性的マイノリティとかLGBTとかの話になるんじゃないの?って。そんな話だったら聞きたかねーよ、という人がおられるということを、おじさんもうっすらと存じております。

ので、

ごくごくちょーかんたんにこの辺りは済ませることとします。

性別が適合していない=性別がずれている

詳しい、厳密な話は専門家にまかせまして、「ごくごくちょーかんたんに」言いますと、人間の性別には二通りあります。「男性と女性」という二通りではなく、「身体の性別」と「自分自身が認識している性別」です。

大部分の人はこの二つが一致しているんです。

しかし稀れに、自分自身が認識している性別と身体の性別が食い違っている、ずれちゃってる人というのもいるんです。なぜだかまだはっきりとはわかっていませんが、いるんです。

でね。
その中に、その「ずれ」とか「食い違い」とかってものが、どうにも我慢できない人ってのがいるんです。

人間の中心て、おじさんは「意識」の方だと思っています。「身体」じゃなくてね。

で、その「意識」が、たとえば「自分は男だよ」と認識しているのに、身体にはなぜかおっぱいがあったりちんちんがなかったりする。そうするとね、すっっっごく気持ち悪いんです。

「ずれ」を直したい

たとえば、下の図。

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こーゆー「ずれ」があると気持ち悪くないですか?

「全然平気!」と言う人もおられるであろうその一方で、「耐え難い!」という人もいます。「耐え難い!」て人は、この「ずれ」を何とかしようとする訳です。

こうしたい。

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赤い方を削るか、オレンジ色の方を継ぎ足すか、とにかく何とかして「ずれ」をなくします。こうすれば、耐え難い気持ち悪さはなくなるか、そうでなくてもずいぶん緩和します。これが性別適合手術です。