おじさんがおじさんになるまでの話

おじさんは昔おじさんではなかった。それどころか、男の子でさえなかった。男の子に生まれなかったおじさんが、いかにしておじさんになったかを少しずつお話ししていきます。

腕と尿道のW手術

ごきげんよう、カレーにはでっかいじゃがいもがごろごろ入っていてほしいおじさんです。

今回は2回目のタイでの手術のお話です。ちんちんの材料になる左前腕にトンネルをつくる手術と、尿道延長&膣閉鎖術です。前回のタイでの手術で子宮と卵巣は切り取ってしまいましたので、膣が塞がっていても不都合はありませんので、閉じてしまいます。

女性よりも男性の方が尿道が長いというのは、みなさんすぐにわかることかと思います。ちんちんの分長いんですね。今回の手術では尿道をちょっと延長しておいて、現在の尿道口から次の手術でつくるちんちんまでの間をつなぐのに必要になる長さを確保しておきます。

では、いよいよ手術ですよー。

シンコキュウ!

前回の手術同様、ストレッチャーに乗せられて手術室まで移動します。手術準備室で心拍計やら点滴やらつながれて、麻酔医に名前やら血液型やら訊ねられるのも、前回同様です。

会話はもちろん全部英語なんですが、気を使ってくれているのか実際の英会話がそういうものなのか、話す内容が難しくはなり得ないからなのか、難しい、複雑な文章は出てきません。中学英語の教科書くらいの難度です。

この場面だけでなく入院中の会話も滞在中の会話も、中学英語ができれば会話するのに必要充分です。高校より上の学校で習う複雑な構文よりも単語や熟語をたくさん憶えておくといいでしょう。

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文法も大事は大事ですが、間違っていてもわかってはもらえます。「あー、この人は英語がつたないんだなー」と相手が思うだけです。日本で外国の人がカタコトの日本語喋っているときもそうでしょう? 間違っているからと言って「日本語はそんな風に使わん!」て怒る人はいませんよね。

で。

手術室へ入ると手術台に移って仰臥して、心電図の電極つけたり点滴の針を刺したりします。タイは年間の平均気温が30℃ということもあってか、それとも病院てみんなそうなのか、職員みんな半袖です。手術室もコンピュータ室みたいに冷房がガンガンに効いていて、術衣1枚で電極つけるのに前をはだけているおじさんはちょっと寒く感じました。

麻酔のマスクを口に当てると、前回の手術で怖ろしいほど速やかに意識がなくなったんですが、今回はずいぶん長い間意識がはっきりしていて、自分で「あれ、寝ないな」と思っていたら、手術台の傍にいた看護師が大声で言いました。

「シンコキュウ!」

深呼吸? 日本語?

ちょっとびっくりしながら大きく吸って、吐いて、もう1回吸う頃には意識がなくなっていました。

術後のおじさんはこんな

前回と同様、目が覚めたら手術は終わっていた訳ですが。

前回はやけに爽快に目覚めたのですが、今回は肩を揺さぶって起こされたものの、まだねむねむで、喉がいがらっぽい……寒くて風邪ひいたかな?と思いました。

ねむねむの半眠りの状態で病室に戻されたのですが、病室のベッドに落ち着いて時計を見ると午後8時。手術室に入ったのが午後2時くらいだったので、手術は6時間ほどだったようです。腕と尿道と、2箇所手術してますから、長時間にもなりますわな。

前回はさわやかに目覚めた上に下腹部に鈍痛を感じるだけで済んでいたのですが、今回はねむねむで身体が重く感じる上に、両腕が動きません。一方の手はこんな感じ。

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手の甲に血管確保されちゃった。いえ、これはこれで正解なんです。長期間点滴していなければならないので、手首内側などに針を刺されるよりこちらの方が楽なんです。おじさんもはじめて見たときは「げ」と思ったんですけども。

もう一方は、こんなです。

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包帯ぐるぐる。こちらが左腕です。トンネルをつくった方ですね。鈍く重いような痛みが腕全体にあります。腕がまるごと腫れた感覚があって、痛いような怠いような感じなのですが、看護師が腕の下に枕をセットして少し高い位置にしてくれているおかげで、いくらか楽です。

で、お股。

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管が2本出ております。ひとつは導尿カテーテル、ひとつは術後の出血を排出するドレーンです。あら、きれいに赤い血が出てるわ。おじさん、このブログ書いてるいまは採血してもどす黒い血しか出てこなくて……加齢するとね、どうしてもね。

ねむねむぐったり

こうして入院&手術の第1日が終わりました。当日はねむねむのままだったので、そのままうとうとしていて、翌日もまる1日うとうとしていました。

というか、今回のタイ滞在はずっと眠かったんです。たびたび申しておりますように、おじさんはうつ病持ちで不眠がちなんですが、外国には精神科処方の薬は持ち出せないし、手術のために常用薬をすべてやめているので、長い間熟睡していないのです。

てな訳でずっと生眠い状態で、前回よりもうつが顕著に出ていまして、ほぼぐったりの毎日でした。

次回は、タイ滞在中の細々としてよもやま話と、トンネル腕のその後のお話でも。ちょっと更新が遅くなるかもしれませんが、お待ちくださいな。

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